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zoom RSS ダブルバリアー塗装によるチッピング実験 (シリコンバリア法とヘアスプレー法の併用)

<<   作成日時 : 2011/08/18 18:09   >>

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「チッピング」
塗装の間にランダムに金属面を露出させることでプラスチックを鋼鉄に「錯覚させる」操作と理解しています。
実際、重機や戦車の写真を見ても、戦車模型のようなチッピングを受けた戦車というものはあんまりいないでしょうね。
それでも我々はチッピングの施された戦車模型を見ると潜在意識的に「リアルだ!」と感じざるを得ない魔法のテクニック。
Mig氏は模型のエッジを中心に明るい色と暗い色(金属色)を用いることで、エッジを強調することがその目的の一つでもあると言っていました。
言ってみれば、ドライブラシによるエッジ強調をさらに推し進めた技術とも言えるかもしれません。

昨今は実際に塗料をランダムに剥がす事によるチッピングが流行しています。
けど実際には 金属⇒プライマー⇒表面塗料 の順に塗装が施されているはずですから、単一の下地色では実際のはがれ傷が表現できないのでは?と常々考えていました。
そこで今回実験するのは
「バリアー膜を2層重ねて、それぞれにプライマーカラーと基本塗装を施す」
ということです。
そうすると、基本塗装がはがれた辺縁にプライマーカラーが残っており、さらにプライマーカラーがはがれて金属が露出しているという微妙に表現ができるのではないかというのが狙いです。

使用するのはking tigerの砲塔。まずは溶きパテを堅く溶いたものや緩く溶いたものをランダムに筆で塗りつけます。
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ここでテクスチャーをつけるのは表面情報の増加に加え、筆で塗膜をはがす際に筆が引っかかりやすくすることも狙いです。

次に金属色の塗装ですが、最近ハマッているのがラッカーのツヤ有ブラックとダークアイアンの併用です。
まずは奥まった箇所を中心にラッカーブラック(ツヤ有)を吹き付けます。
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そこから、ダークアイアンと焼鉄色を少し混ぜたものを筆で塗っていきます。
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焼鉄色を混ぜたのは、ダークアイアンの金属粉を固定させるためと微妙な色合いの変化を狙ったものです。
つや消しブラックではどうしてものぺ〜っとした暗部しか表現できないのですが、ツヤ有を使用すると暗部という視覚情報が存在しないと考えられる箇所でも多彩な情報を与えるのでは?と考えています(根拠はありませんが)。

砲弾装填箇所や排莢による稼働箇所などは擦れて光沢を生じているはずですから、ラッカーのアルミを筆で塗っています。
画像


ここでエッジを中心に全体にシリコンバリアーをエアブラシで吹き付けます。
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これが金属とプライマーカラーの剥離に使用されます。

シリコンバリアーの層へプライマーカラーをエアブラシ。
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この後、今回はヘアスプレーをエアブラシで全体に満遍なく、またある程度の厚みをもたせるよう3回ほど吹きつけた上から、砲塔の基本色である白を塗装します。
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ここではデッキタンから立ち上げ、デッキタン+ホワイト⇒ホワイトと3段階の明暗をつけ、塗装しました。
また基本色についてはタミヤアクリルをラッカーシンナーで溶いたものを使用しています。
アルコールを主成分としたアクリル溶剤だとヘアスプレーの層を侵すと考えたからです。
この段階で最後にアクリルクリアーを吹き付けています。

それではまずは水と筆を用いてヘアスプレー層の剥離を行ってみました。
画像

チッピングが入ったとたん、模型が引き締まってくる感じがします。
画像

水と筆によるチッピングでは上の写真のように、狙い通りプライマーカラーの露出である程度押さえることが出来ました。どうしても筆のコシが硬いため、若干プライマーカラーまで剥ぎ取ってしまう箇所もありますが、実はこれも狙い通りです。
二つの異なる層がランダムに露出することでさらに情報量をアップさせることになったと思います。

次はプライマーカラーまで完全に剥ぎ取る操作です。
水と筆である程度基本塗装を剥離しておき、露出したプライマーカラー部分を爪楊枝でこさぎ取りました。
画像

ここでもかなり期待通りの結果が得られました。

さらに砲塔の稼働箇所です。
画像

完全にプライマーまで擦り取られた箇所と、若干プライマーカラーが露出した箇所がランダムに入り混じった状態が出来たと思います。

今回の実験はかなり気持ちの良い結果が得られました。
ここから油彩やパステルを利用した本格的な汚しを施していきます。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは!

ダブルバリアー塗装は、大成功のようですね!
以前、同様の効果をねらって
「三重塗装」したことがありましたが、すべて筆塗りしたため
塗膜が厚くなってしまいエッジ部などで実感を損ねる結果でした。
そうしたマイナスポイントのわりには
二段階の塗装剥がれが、効果的に見えなかったので
それ以降は試していませんでした。

ポイントは、1)エアブラシを使うこと、
2)二重の塗装を効果的に見せるためある程度広い面積で剥がれを再現すること
にあるように思いました。
宮崎一誠
2011/08/23 01:00
宮崎さん
コメントありがとうございます!

やはりバリアー法においてはエアブラシはその本領を如何なく発揮してくれるようです。
うすうすの塗膜から若干厚めの塗膜でいろいろ試していますが、それぞれに異なった表現が出来るので本体の塗装ではこれらの結果を反映したいと思っています。
yockey
2011/08/24 16:17

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